介護保険法が施行され10年が経とうとしておりますが、当会ではそれ以前に、上川病院(八王子市)での抑制問題に取り組まれている姿勢に感銘を受け、自分達も取り組もうと決意いたしました。 そして、1998年10月に10施設の看護の代表者によって「抑制廃止福岡宣言」を全国に発信いたしました。それは厚生省令となり、前述しました介護保険法に大きな影響を与えたと感じております。
その後も抑制廃止に関する学習会、啓蒙・広報活動。また、現場のケアの質を高めようとケアメイト教育等を活動の柱としてまいりました。
この10年間、医療や介護の世界では慢性的な人員不足や、病床の機能分化、削減案等のめまぐるしい状況の変化が起こっており、活動の方向性が描きにくい時もありますが、これからの高齢社会の中で、看護・介護を必要とされる方々の、生活の質の向上を図る事は、私共にとっての使命である事は間違いありません。
今後も、現場の力が、より向上出来る事を目指して活動に取り組んでまいります。
抑制廃止とケアの質を高める会
会長 関 和雄