- 2014.10.9 Thursday
平成26年10月5日(日)日本慢性期医療協会シンポジウム 「今、あらためて身体拘束ゼロを!」が開催されました。
1998年の「抑制廃止福岡宣言」から16年がたち、医療介護の現場での“拘束”“抑制”について考えると共に、今もなお身体拘束ゼロを目指して行われている取り組みについて知り、約200名の医療介護従事者が情報を共有する貴重な時間となりました。
「福岡県における取り組みと今後の抑制廃止への提言」(福岡県慢性期ケア協会 会長 原 寛先生)
「抑制廃止福岡宣言より16年 なぜ福岡だったのか」 (正信会水戸病院 理事長 吉松 秀則先生)
「抑制廃止宣言当時と現在のとりくみについて」(有吉病院 ケア部長 福本 京子先生)
「アンケートから読み解く抑制廃止福岡宣言後と今後の課題」(抑制廃止とケアの質を高める会 会長 関 和雄先生)
座長:中川 翼先生(医療法人渓仁会 定山渓病院 病院長)
シンポジスト:有吉通泰先生(医療法人笠松会 有吉病院 院長)
田中志子先生(医療法人大誠会 内田病院 理事長)
富家隆樹先生(医療法人社団富家会 富家病院 理事長)
志方弘子先生(北九州古賀病院 看護部長)
田川大介先生(西日本新聞社)
以前は、医療介護の現場で普通に行われていた身体拘束に対し、患者さまの尊厳を守り、
心身への負担を軽減するためにと、「身体拘束ゼロ」を目指しての取り組みが始まりました。
当初は、一部の医療機関・介護施設での活動であったものが、活動を重ね、徐々に広まっていきました。
また「抑制廃止福岡宣言」の活動が新聞に取り上げられたことで、県外へも影響を与え、
全国的に関心が高まっていきました。
宣言後、16年が経過した今、あらためてこれまでの活動や取り組みを振り返ることで、身体拘束ゼロへの活動の
重要性を再認識することができました。また、このような取り組みを、いまから医療介護に携わっていく方たちへ
伝え、広めて行くことが、これからのケアの質の向上に繋がるのではないでしょうか。